SynologyのNASで上の方の機種だとbtrfsというファイルシステムが使えるようになっています。
btrfsの説明を読むと、ファイルシステム自体でファイル全体のスナップショットをとったり、突然の
ファイル破損に対応できたり高速だったりと書いてあって、ほんまかよーってなってしまう部分が
正直ありました。
ファイルシステムは最初にNASを構築する際に決定するもので、あとから変えるたぐいのものではないのですが、
とりあえず最初の自分の考えたことと現在の運用を書いときます。
ファイルシステム選択で最初に考えたこと
btrfsのスナップショットはバックアップにならない
とりあえず、btrfsで安心できるケースって少ない気がします。btrfsにはファイルシステムまるごとに近い
スナップショットがありますが、HDD自体の破損などに対してはどうしようもないですよね? たぶん。
HDDが壊れたときに一番怖いのがファイルがなくなることで、バックアップがあったとしたら、
次に怖いのがファイルへのアクセスに時間がかかるときです。おそらく重要なファイルが今すぐ必要、
って状況が多いはずなので。
btrfsのデメリットは?
逆にbtrfsだったときのデメリットとしては、もしNAS自体が壊れてHDDが無事な場合、
HDDを別PCに繋いでファイルを取り出すことが難しくないか?と考えました。
とはいえ、RAIDは容量増加を考えてSHRにするので、HDDを取り出して単純に外付けドライブとして
接続することは、btrfsに限らずどのファイルシステムでも難しい気がします。
そこで調べた結果がこちら。
最悪、ファイルシステムが生きている場合でext4かbtrfsなら、別PCにNASのHDDを全部繋げばなんとかなるっぽいです。
この方法ならどっちのファイルシステムでも良さそうですね。
更に最悪でファイルシステム自体が死んでいるときのサルベージはext4の方に分がありそうですが・・・。
自分としては、単純に繋いでサルベージできないのであれば、普段のbtrfsの便利さを享受するほうが
いい気がしました。万が一の際のext4の可能性を残すよりバックアップを強化するほうが良さそうです。
という経緯で、うちのNASは SHR RAIDでbtrfsとなってます。
btrfsの便利さについて・・・
えー、実のところ、設定忘れてたので、さっきまでスナップショット取ってませんでした。
「設定アプリがベータ版始まったばかりなのでちょっとあとにするか」と考えてたらこれです。
しかもHyperBackupのスナップショットとローテーション設定が優秀だったので、btrfsの設定と
勘違いして、設定済みだと思いこんでました。
ただ、実際のところスナップショットが必要になったことってあんまりないんですよね。必要になりそうなものは
だいたいVCSで管理できるものなので、そちらで事足りるというか。
でも、「あ、どうでもいいファイルだったけど今ちょっと欲しいファイルやつ消しちゃった!」みたいな
おっちょこちょいレベルの危機には、バックアップファイルを漁ることなくサクっと対応できそうです。
そう考えるとちょっと安心かも。