Synology社のNASを選ぶときは落とし穴に注意

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Synology社のNASは違いがわかりにくい

私がNASを買うときにはSynology社のものを買おうと決めてました。
というのも買うきっかけになった記事がこれで、あとQNAPよりデザインがカッコイイと思ったので・・・

よくブログで紹介されているのはDS216jですが、ホームページを見てみると見た目が色以外ほとんど同じでたくさんの機種があるじゃないですか。

しかも値段も結構幅があって、機能も違うみたい。OS?は同じで、できることは同じようなのだけど、どこが違うのかわからない。

長く使うことになりますし、かなりの出費にもなるし、ということでどうせ買うならあとで後悔しないようにしたい。

色々なことを調べ上げた結果、自分は新しく出たDS218+を買いました。その選択の理由はこのあたりに書きました。

自分の用途中心で書いたので、お値段的なこととスペック的なことはあまり触れてません。

せっかくなので、色んな人に「ここを気をつけたほうが方がいいよ!」みたいなポイントを書きたいと思います。

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Synology NASを買うときに考えるラインナップ

まず最初に対象のNASを絞ります。個人で買うときに考えるラインナップは次の4つになると思います。

  • DS118(2万円前後)
  • DS218j(2万円前後)
  • DS218play(3万円前後)
  • DS218+(4万円前後)

(※ここにさらに内蔵するHDDを1,2台買わないといけないので、2ベイモデルだと4TBで2万円以上かかる計算です)

よく出来た値段設定で、一番下から順に約1万円プラスしていったら次の上位機種が買える、という具合になってます。

自分も最初はDS216jで決定かと思ってたんですが、すぐに選択地獄になりました。
ちなみに自分のときは2ベイのHDDミラーリングを必須と考えていたのでDS116は考慮外でした。

Synology社のHPに比較があるのですが、これがわかりやすそうでわかりにくい。
あと、買ったあとでわかる重要なこともあります。

ということで、まずSynology NASを買うときにチェックすべきポイントを書きます。

Synology NASを買うときのポイント

私が考える大きな違いは次のものです。

  • 値段
  • HDDベイ搭載数
  • メモリ搭載量と拡張可能か
  • 動画のハードウェアトランスコード機能の有無
  • CPU速度

なので、考えないといけないことは次のようになります。

実は自分は上のことを予算以外あまり気にしていませんでした。買ったものがたまたま全部OKだったパターンです。

落とし穴いろいろ

実際にNASを買ってから考えて気付いたのはこんなところです。

NAS内でHDD2台のミラーリングを使うか?

ミラーリングしていると、1台壊れても壊れてもそのままアクセスが可能で、壊れたHDDを交換すれば最低限のアクセス不能時間で使えるのが利点です。もしホットスワップに対応していればアクセス不能時間はゼロにできます。

で、今は毎日NASを外部HDDにバックアップするようにしているんですよ。さらにいうと、最も大事な写真はほぼリアルタイムでアマゾンプライムフォトとグーグルフォトにバックアップしてます。

設定したあと気づきました。

NASのHDD、もしくは最悪NAS自体が壊れても外部HDDのバックアップから戻せばいいのでは?

盲点でした。ミラーリングがなくても最悪1日前までの状態には戻せるということです。

まあ、NASと外部HDDが同時に壊れたらというのもありますが、どこまで必要かは考えておくべきだと思います。
考えようによっては1ベイのNASもありだなと・・・

買う前にDS118を考えていなかったのにこの記事でDS118を取り上げているのはこれが理由の1つです。

使いみち次第で搭載メモリ量がかなり重要な

Synology社のNASは DiskStationというOSで、それにアプリのパッケージを入れることが出来ます。
これはどの機種でも同様で、一部を除いてほとんどすべてのアプリが使えます。

じゃあ「一部のアプリを使わないのならどの機種でもいいのではないか?」と思ってました。

しかし買ってみてわかったんですが、

アプリたくさん動かすとメモリたくさん使う

考えてみたら当たり前です。

自分の場合、欲しいアプリをどんどん入れてみたら、使用メモリが1GBくらいいってました。
つまりメモリが512MBであるDS218jではスワップが必要になり、動作速度に支障をきたしていた可能性があります。

もしくは使うアプリを減らすか・・・。
どちらにせよ、安さでDS218j買ってたら使い方に制限がかかり、少しだけ後悔していたかもしれません。

ちなみになんですが、1ベイNASのDS118はメモリが1GBあり、CPUもより高速です。

この記事でDS118を取り上げているのはこれがもう一つの理由です。

2ベイでも最初から2台使わなくてもいいかも?

ミラーリングの必要性に気付いたあと、さらに気づきました。

最初は1台のHDDで運用するとか、同じ2台でもNAS HDD1台と外部HDDを使ってバックアップ用にするとかもいいのでは?

いきなり2台HDDの出費は痛いです。DS218jならHDD2台で本体と同等以上の値段になります。

ただし、もし2ベイの1台のみを使ってあとで追加するときは、2台目のHDDは1台目と同じかそれ以上の容量が必要なことに気をつけましょう。

自分は余っていた2TB、3TBのHDDを使おうとしてたのですが、何も考えずにまず大きい3TBをNASに入れて、しばらくしてから2TBをもう1つのベイに刺したんですよね。

すると2TBの方が容量が1台目より小さいので、2TBの方はRAIDで使えない状態に・・・。

泣く泣くもう一度2TB1台でやりなおして、3TBを追加しました。
今は2TB+3TBで2TBの容量にしてます。

小さい違いもいくつか

あとはいくつか小さな違いと、人によっては大問題なニッチな機能の有無があります。

  • HDDのホットスワップができるか
  • 筐体の色と、少しのデザインの違い
  • MailPlus機能が使えるか
  • アンチウイルスソフトが使えるか
  • Docker、GitLabが使えるか

このあたり、気になる方は調べておいたほうがいいかもしれません。

個人的には通常の利用の範囲内ならDS218jでも全然問題なく使えると思います。

というわけで以上です。
少しでも参考になればいいのですが。

“Synology社のNASを選ぶときは落とし穴に注意” への3件の返信

  1. 管理人様

    素晴らしい解説です。総ては理解出来ませんが、何度も読んで理解したいと思います。
    メーカーのホームページの説明は、本当に分かり難いです。一般の方が書かれているブログの説明の方が分かり易いです。購入する為にメーカーのHPを調べているのですが、もう腹が立ってきます。

    有難う御座いました。

  2. 一応本職から。
    ミラーリングはバックアップではありません。ファイルを消したり壊すと、それがリアルタイムに同期されますからね。
    稀にミラーリングしているからバックアップ取らないという人もいますが、正気の沙汰ではありません。
    ではミラーリングが要らないかというと、HDDが壊れたときにNASの機能が止まってもいいのであれば要りません。
    ウェスタンデジタルのHDDは3年保証が付いていますが、交換するのに3週間かかります。この間使えません。
    届いたら届いたで、初期化からネットワーク設定などセットアップにかかる時間もあります。
    我々本職は、そういう無駄な時間をかけたくないので、ミラーリング(というかRAID)を構成します。再セットアップするのも楽しいという個人さんであれば、別に省略してもいいと思います。その分本体のグレードを上げる方が便利かもしれませんね。

  3. 自分は218jを購入しました。
    理由は2ドライブでRAID1にして
    ミラーリンクしたかったからです。
    将来的には外付けハードディスクにバックアップもさらに取りたいです。
    よかった点はiCloudやONEDRIVEであるOS間のファイル保存ミスによる紛失?の対策になりました。
    iPad、PC、Macで同じファイルを作成時に
    保存が上手くいかないことが多々ありましたが
    無くなりました。
    悪い点は、大容量ファイルを処理するのがとにかく遅い。
    ローカルネットワークとは思えない遅さです。
    おそらくCPUの速度とメモリ不足のためだと思います。
    次は拡張性のあるモデルを購入します。
    勉強になりました。

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