「ヘンッ PS4並のPCなんかだれだって作れらあ!!」
PS4に対する批判でよく見るものとして、高性能ゲームならPCで間に合ってるわボケ みたいなものがあります。確かにお金かければかけるほど高性能に出来るPCはやっぱり魅力的 ではあります。
でも、PS4買うなら安いゲームPC組むほうがお得、みたいな人もみかけます。 いやあ、それはきついだろう・・・。確かにPS4の各パーツはローエンドPC くらいの性能だったりするけど・・・。
頭をよぎったのがビッグ錠先生の漫画、スーパーくいしん坊の有名なステーキ勝負の話。
SCE「しかしな うちほど安い値段でこれほど高性能で楽しく遊ばせる機械はほかにあるかな!?」
SCE「あんたもプロならわかるだろ このゲーム体験が39800円(税抜き)でできるかどうか!」
せっかくなので本当にPS4と同じくらいの性能のPCを作ったらどれくらいの値段になるのか 調べてみました。
「出来らあっ!」
前提条件として、PS4はカスタムパーツがてんこもりなので全く同じ性能の PCというのは作ることが出来ません。
なのでルールとして以下を取り決めとします。取り決めって言葉いいよね。 なんかこう麻雀漫画的で。ていうか福本マンガ的で。
- 性能としてはバトルフィールド4が1080P, 60fpsで動きそうなものとする。
- 最も近い性能のものを代替品とする
- 近い性能のものが複数あればやや性能が低いもの、安い方を優先する
- 全て新品で常に店頭にあるようなものにする
OSとコントローラ関係はちょっと扱いに困るのでまず本体を組んでから考えます。
PCパーツとPS4の各部性能比較
PS4でいうとそれぞれこんな感じ。
- CPU AMD Jaguar 8コア、クロック不明
- 500GB
- 8GB(GDDR5)システム・グラフィック共用
- (セカンドプロセッサー256MB等)
- AMD Radeonカスタム(1.84TFLOPS)
あとのBlu-rayや無線は適当に考えます。
最近のPCのことは詳しくないので、そのCPUだとソケットが合わないとか あるかもしれませんが、そのときはあくまで値段比較としてご容赦ください。
値段のソースは価格.comです。
CPU
低性能のコアが8個もあるという少し珍しい構成なので、PC向けに似たような性能のものが 比較しにくい部品です。
なんとなくミドルエンドのインテルi5よりは低いだろうということにして、インテルi3 4130あたりと いうことにします。これがおよそ13000円前後。
マザーボード
LGA1150マザーで一番安いのが5000円くらい。マザーボード自体最安値が 4000円位なので、CPUプラットフォームでの値段誤差は気にしないことにします。
これでオンボードサウンドで賄うことにします。USBやらBluetooth、無線LANも ついてることにしましょう。
HDD
500GBだと2.5インチ3.5インチ問わず4500円くらいでした。
メモリ
PS4はGDDR5ですが、PC向けにそんなのはないので代わりにDDR3とします。 GDDR5よりは確実に安くすむでしょう。
4GB1枚で4000円位、それが2枚で8000円。
グラフィックカード
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/129/129469/
西川善司氏によるとPS4のGPU性能はRADEON HD7850からHD7870の間くらいらしい。 ドスパラのGPU比較ページを見ると、3D MARK11のスコアでおよそ2500前後です。
http://www.dospara.co.jp/5shopping/share.php?contents=vga_def_parts
ということは、NVIDIAのGPUでいうとGeForce GTX660かGTX760あたりになります。
その辺のビデオカードではGTX660の約18000円くらいとみていいでしょうか。
ただ、PS4ではないビデオメモリが2GB載ってるのでややこしいです。 しかも高価なGDDR5ですし。あとで帳尻を合わせたいと思います。
Blu-ray
バルクが3000円、正規品が4000円強みたいなので、反則ですが安い方で バルクの3000円でいっときます。
ケース・電源
電源付きケースが最安4000円位。 実際にマザーボードが入るかとかは適当です。
「おなじ値段でもっとすごいPCを作れるっていったんだよ!」
パーツはなんとなく揃ったのでとりあえず足してみます。
CPU | 13000 |
---|---|
マザーボード | 4000 |
HDD | 4500 |
メモリ | 8000 |
グラフィックカード | 18000 |
Blu-rayドライブ | 3000 |
ケース・電源 | 4000 |
合計 | 54500 |
合計54500円となりました! あれ、思ったよりいい感じじゃね?
さらにここでゆで理論を使います。
PCだからゲーム機以外も使えるハンデでマイナス5000円パワー!!
グラフィックカードからVRAMを抜いてマイナス5000円パワー!!
そして、パーツの保証上積みをマイナス5000円パワーと考えれば
39800円のプレステ4!お前をしたまわる39500円だーっ!!
やりました。おなじ値段でもっとすごいゲームPC作れました。
「え!!同じ値段でPCを!?」
ウソつきました。やっぱり簡単にはできませんでした。大人は嘘つきなんです。
コントローラとかOSをプラスしたりそもそも性能が落ちるPCに なってしまってるので、やっぱり PS4と同じくらいのゲーム体験を4万円以下で実現するのは 難しいと思います。
しかし、実際のところあと1〜2年くらいたったら可能になるんじゃないでしょうか。 実際に値段調べてみるまでは6,7万くらいいくんじゃないかと思ってたので、意外に善戦してると感じました。
PCには安くゲームが買えるSteamやOrigin等の強い武器もありますし、 パーツごとにスペックアップしていける強みもあるので、トータルで 見るといい勝負以上になるかもしれません。特にもうPC持ってる人には、ビデオカードやメモリを追加するだけでパワーアップできるならとても安く出来るでしょう。
でもまあ、PS4はPS4でとてもコストパフォーマンスがいいので、まあ好きな方でいいんじゃないでしょうか。別にどっちも買うっていうのもありですしね。
面白い記事をありがとう!