シミュレーターはリアルを超えろ

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It's-a him: Mario.
eldeeem / Foter.com / CC BY-NC-SA

クルマゲーム、好きだけどすげーヘタな自分。グランツーリスモもフォルツァモータースポーツもまあだいたい買ってやってる。

グランツーリスモ1からやってるので今は相当速くなった・・・ということはまったくない。筑波サーキットなんかどれだけ走ったかわからんというのに。

シミュレーターだからいいのか

まあシミュレーターなので、簡単に本物レーサー並の速さになってもだめだよね。グランツーリスモでは速いプレイヤーを実際に鍛えてリアルなレースで活躍させたりしてるわけだし。そういうもんだろう。

って納得してたけど、なんか違う。

これって単に大金持ちで時間があればできることだ。

金さえあれば車を買って改造してレースして、っていうのができる。

そう思うと、よくできたシミュレーターがひどく志の低いものと感じるようになってしまった。

現実での不可能を可能に

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シミュレーターに疑問を持った時、最初は「シミュレーターでも「おれ強い感」が欲しい」くらいにしか考えてなかった。

リアルにシミュレートしようとするゲームに必ずある矛盾。現実世界のプレイヤーの腕がそのままゲームに反映されてしまう。シミュレーターではなんでも同じだ。例えば麻雀シミュレーションでも同じ。

フォルツァが好きなのは、そこをなんとかしようっていう心意気を感じるところだ。

コンピューターにプレイアドバイザーを

フォルツァシリーズでは様々なアシスト機能が追加されていて、現在は理想的なコースラインと侵入速度超過の可視化や、自動ブレーキング等がある。

これらは、素人にはできて達人(=レーサー)のできることをアシストすることだ。「素人が素人の運転をする」のをシミュレートするだけではなく、「素人が玄人の運転をできるように」アシストする。

とりあえずこれに従ってなぞっていけば、素人でもライン取りやブレーキングをなんとなくできるようになる。もちろんある程度、だけども。

ここまでは隣に誰か上手い人を置いて口出ししてもらえればリアルでも似たようなことができることだ。

現実の上達曲線を越えろ

もうひとつフォルツァシリーズに欠かせなくなったのが「巻き戻し機能」。

ミスした時にワンボタンで数秒からずっと以前の状態まで戻ることが出来る。根気があれば、マグレでうまくいったプレイだけのTAS的なレースもできてしまう。

この機能の凄さは、リアルじゃまずできないことだ。いくら練習回数を増やしても、全く同じシチュエーションを二度行うことはできない。

この点でフォルツァはグランツーリスモはおろか、リアルを超えた。

嘘アシストはいらない

ではフォルツァに対するグランツーリスモはどうか、というと、アシストらしい機能は「嘘物理のカウンター力」しかない。同様の機能はフォルツァにもある。

しかし、これはよくない。リアルでは出来ない、じゃなくてウソ、イカサマの部類だ。

ウソで速くなりたいのならシミュレーターじゃなくてもっとライトなレースゲームをやる。

この境目は難しいけども、たぶんこれだ。「現実にうまくなるかどうか」。

運転をうまく教えてほしい

グランツーリスモは当初からライセンスモードを付属させ、プレイヤーの腕を上げようという気合があったように思う。

ただ、5までナンバリングが進んでもそのライセンスモードにはろくな進歩がない。非常に残念だ。

結局職人のいう、見て、やって覚えろ、でしかない。

もし、カーシミュレーターが人に合わせたコーチングができるようになれば、全ドライバーの運転技術の底上げになるようなことになるんじゃないだろうか。

 

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